貧乏男の海外ひとり旅2

男の一人旅、英語力なし、基本的に個人手配。

エステンセ城からのんびり歩いて、スキファノイア宮殿に到着。

ここは、エステ家の別荘だそうです。

城から歩いて来れる距離に別荘とは・・・近いですなぁ、金持ちめ!

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壁一面のフレスコ画「12ヶ月の間」はなかなかの人気。

写真からは「え?それほどの混雑?」と思われるかもしれませんが、外はあまり人が歩いていない地域なので、ここだけ人が多く感じたんです。

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上の方が暗くなっちゃった。

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ちょっと見づらいけど、上中下と3段になっています。

地球の歩き方によると、壁面を縦に12分割、横に3分割して各月が描かれている、と。

上段が神の世界。

中段が12宮。星座ですね。

下段が人間界。

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この12ヶ月の間の先には、急にゴテゴテした部屋が。

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エステ家の天井にかける情熱はなんだ。神は上にいるという気持ちの表れ?

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庭に隠れ家的なカフェが。気づかずに帰る人がいそう。

イタリアの、それも勝手がわからない初訪問の都市で水分を必要以上に取る事は、

トイレ我慢大会の開催に繋がる恐れがあるので、無用なカフェ突撃は避けたいところ。

「このロケーションと静けさに加え、メニューが風で飛ばされないように小石を載せたりしちゃって・・・なんだか小粋なカフェだな~」と惹かれつつも、脱出。

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フェッラーラはこういう路地が至る所にあるので、あちこちでカメラを構えている人がいました。

こういう路地を通って、スキファノイア宮殿からすぐのコスタビーリ宮へ。

ここは考古学博物館になっているので、そんなワクワクスポットを見逃す手は無いのです。

地元民も観光客も、ほとんど人が歩いていない地域だったので予想通りというか、ほんの数人しかいないほどガラガラ。

おかげで、たまに同じ部屋に他の観光客がいるとタイミングが悪いと思えるほど、ほぼ全室独り占め状態で楽しめた。

フェッラーラに訪れる日本人は少数派だと思うし、その中でも考古学博物館に行こうっていう人はさらに少数派かもしれない。

しかし!

ここの展示は古代の壺や皿を中心に、かな~り充実しています。

大都市ではなくわざわざフェッラーラにある以上、この辺で出土したものが多いでしょうし、こういうのが好きな人にはロマン溢れるたまらない場所です。

「なんで人気無いんだっ!?なにコレ・・・わ、すごっ!」って一人で興奮してバッチバチ写真撮ってやりました。

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 嬉しい解説付き。

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 おそらく出土時の配置まで再現してくれているんでしょう。

ここでいつ何があったのか?考古学の「考古」ってこういう面白さですよね。

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eroticheと書いてありました。卑猥な花瓶?

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seduzione・・・誘惑。古代のセクシーレイディがコイツを身に着けていた訳ですね。

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このセンスは古代ならでは。裏側も顔でした。

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これなんかは、形といい表面の装飾といい、現役でもいける美しさですよね。

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でっかいなぁ・・・430年?

このレベルの展示をほぼ独り占めでじっくり鑑賞できる場所って、ちょっと記憶にないですね。

だいたい超有名な博物館で似たようなものを見ましたけど、そういう所は人だらけですし。

満足して考古学博物館を脱出。

つづく。



余談。

エステンセ城を出た後に思い出したんですが、展示されているはずのジョヴァンニ・ボルディーニの絵が何故か見当たらなかった。

美術館では、特別展に貸出中とか、絵が置いてある部屋がリノベーション中とかでお目当てのブツが見られない事はたまにある。

でもそういう事じゃなくて、単純に見落としたような気がする・・・。

「花火を散らしたような画法」というのが気になって検索してみたら、躍動感ともちょっと違う、

止まっている場面なのに動きがあるようなカッコイイ絵があって、見てみたかったんだけど・・・それが心残り。









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